表題番号:2019C-082 日付:2020/04/06
研究課題イギリス新学生支援機関(OfS)による技能獲得・就業支援対策に関する調査研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 沖 清豪
研究成果概要
 イギリスでは従来から、職業・実践志向の強い大学や選抜性が高くない大学の学士課程教育プログラムへの進学者を決定する際に、学術的なGCE A-levelの成績だけでなく、職業資格や職業経験を積極的に活用してきている。その中でも大学在学時の技能獲得・就業支援対策として学士ないし修士学位相当のDegree Apprentice(DA)と大学入学段階から修士学位までに対応しているHigher Apprenticeship(HA)の現状を確認することを課題とした。
 訓練期間中に一定の賃金を受け取ることができるようになっており、それ故期待される専門性も高くなっていることから、対象領域や企業が限定される傾向がみられる。現在HAが30万人前後参加しているのに対して、DAの参加者は2000名弱に留まり、業種も管理業務とIT関連に集中している。なお、大学団体(UUK)はDAの導入を進める姿勢を示している点が注目される。