表題番号:2019C-081 日付:2020/03/22
研究課題尺別炭鉱の閉山と離職者家族のライフコース:釧路炭田史再編
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 嶋崎 尚子
研究成果概要
 本研究は、基盤研究C「第4次石炭政策下での閉山離職者家族のライフコース:釧路炭田史再編にむけた追跡研究」(2016年度~2018年度)最終成果の学術図書刊行を目的とし、予定どおり『つながりの戦後史:尺別炭砿閉山からの50年』(仮題)作成作業を終えた。1970年2月に閉山し、完全に廃墟となった尺別炭砿とコミュニティの戦後史を事例に、石炭政策下で生じた大規模な産業転換が、個々の炭鉱会社・地域コミュニティを介して、労働者・家族のライフコースの中断と再組織化を強いた過程と、人びとが「つながり」を資源に賢明に抗い、日常生活・人生を再編成した姿が明示された。本書は2020年10月青弓社より刊行予定である。