表題番号:2019C-080
日付:2020/02/28
研究課題顕在的・潜在的エイジズムとその抑制要因に関する検討
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 文学学術院 文学部 | 教授 | 福川 康之 |
- 研究成果概要
- 本研究では,①高齢者への差別感情(エイジズム)に関する実験,および,②高齢者の生活環境と心理的健康との関連に関する調査,を行った.①については,中国人大学生を対象とした実験を行った.これにより,1)女性,祖父母との同居経験がある,感染脆弱意識が低い,といった特徴を有する被験者は,顕在的エイジズム傾向が低い,2)知的能力に優れた被験者は,高ストレス状態でも潜在的エイジズム傾向が抑制される,ことなどが明らかとなった.②については,地域在住高齢者を対象とした長期縦断研究のデータの一部を分析した.この結果,日常活動能力が低い高齢者でも,福祉施設が住居の近隣にある場合は精神的健康状態が良好であることが明らかとなった.