表題番号:2019C-070 日付:2020/03/24
研究課題カント義務論における自己意識と自己認識の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 御子柴 善之
研究成果概要
本研究課題は、同時に進行中の科研費課題「カント義務論における『自己自身に対する義務』の研究」との連関の中で遂行された。その点で、二つの研究課題の成果は重複するものになっている。研究成果としては、論文「カント義務論と道徳的自己認識の問題」を『文学研究科紀要』に発表した。この論文では、道徳的自己認識とは何か、その困難、『純粋理性批判』第二版における道徳的自己認識、カント義務論における道徳的自己認識の意義を論じた。他方、研究費でRAを雇用し、Engstrom, The Form of Practical Knowledge (2009)の内容分析を行った。これによって「実践的認識」の研究状況を把握することができた。