表題番号:2019C-068 日付:2020/04/11
研究課題横光利一・川端康成を中心とする新感覚派文学研究の国際的基盤形成
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 十重田 裕一
研究成果概要
 「横光利一・川端康成を中心とする新感覚派文学研究の国際的基盤形成」に関わる2019年度の研究成果は、主に以下の国際シンポジウム・ワークショップにおける3つの国際発表である。
 第1は、2020年1月31日に開催されたカナダ・バンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学での発表である。ここでは、川端康成の創作と日本の首都・東京との関連を歴史的・文化的視点から考察した。第2は、2020年2月14日に開催された米国・ロサンゼルスのカリフォルニア大学ロサンゼルス校での発表である。ここでは、松本清張の文学を高度経済成長期の日本文学と映画・テレビドラマ化のアダプテーションの観点から分析する際に、川端康成との比較・対照を行った。第3は、2020年2月28日に開催された米国・ニューヨークのコロンビア大学での発表である。ここでは、研究費で購入した資料を活用しながら、横光利一の作者性を歴史的・文化的視点から考察した。この発表は論文としてまとめ、2021年刊行予定の論文集に収録する予定である。
 以上、2019年度の特定課題研究費を活用し、海外での発表を3回実施することで、横光利一・川端康成を中心とする新感覚派文学研究の国際的基盤を形成し、国内外の第一線の研究者と交流したことが大きな収穫となった。