表題番号:2019C-060 日付:2020/05/09
研究課題想像される共同体の現在性
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 准教授 國弘 暁子
研究成果概要
今日の「想像の共同体」とはいかなるものか。共同体として存続するもののウェブ上の外壁は、言葉や画像など様々な記号で埋め尽くされ、その壁の内側でも、ソーシャルメディアを通じて日々様々な情報が配信され続ける。本研究では、共同体の内側でうごめくかのようにしか見えない人々の側を前景化させ、共同体を動かす実働部隊の生の営みが、想像される共同体の膜の生成に際してどう反映されているのか、テクノロジーの活用がどう影響しているのか、通文化的な比較の視点から想像される共同体の現在性を明らかにする。具体的には、フランス第二の都市リヨンにおいて実地調査を開始した。世界宗教の基準とされてきたキリスト教が今現在どこまでの影響力を持つことができているのか、また、特定の教区を超えたネットワークの生成やメンバーを増員するための活動の詳細を今現在明にしようしている。