表題番号:2019C-059 日付:2020/03/30
研究課題都市の近代化と表象-パリ・ニューヨーク・東京・ソウル
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 坂上 桂子
研究成果概要
  本課題では、都市の近代化がどのように絵画作品において表象されていったか、各都市をとりあげて明らかにすることを目的とした。
  まずはパリについて、19世紀後半のピサロやモネら印象派からスーラやシニャックら新印象派の絵における都市表象を検討し、次にそれらが20世紀初頭のニューヨークを表象した絵画にいかに影響を与えていったかを検討した。その結果、メトカフ、スローン、チェイス、グラッケンズらに、フランス美術の影響が少なからずあることが分かったと同時に、ウェーバー、マリーン、オキーフらに、新たな展開が見出された。
  一方、当初計画した同時代における東京とソウルの都市表象については、今後の課題とする。