表題番号:2019C-022 日付:2020/04/06
研究課題近世法制史料蒐集・構築過程に関する基礎的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 法学部 教授 和仁 かや
研究成果概要
本研究は、法制史学における日本近世から近代初期にかけての基礎的な蔵書・資料群、就中九州帝国大学法文学部の法制史講座担当者・金田平一郎を中心とした蒐集・形成過程の解明の一環であり、とりわけ九大「金田文庫」所蔵史料を軸に、その背景をなした昭和初年当時の歴史資料の残存及び流通・活用の実態を探ろうとするものである。かかる目的から、2019年度は九大以外の同文庫関連蔵書の追跡調査を中心に行った。これにより金田の研究基盤を一層総体的に明らにし得た他、当時の北部九州地域における実務的法学教育の実態についても重要な手掛かりを得た。併せて国立公文書館及び東京大学法学部法制史資料室で補完的な調査を実施した。以上の成果については、近日中に論文として公表する予定である(予定していた口頭報告はコロナ感染拡大防止の観点より中止された)。