表題番号:2019C-006 日付:2020/06/03
研究課題大学と文学を結ぶもの 人文学における「イマジネールな知」の行方
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 教授 岡山 茂
研究成果概要
大学と文学をともに考えるにあたり、「人文学」やマラルメのいう「書物」の概念を検討した。それは2020年度における政経学部の講義科目「外国文学02」やゼミにおいて、フランスの象徴主義文学を論じるための準備となった。「イマジネールな知」とは何か。それは「知」として認知しうるものかどうかについて考えているが、ボードレールやフロベール以来の文学のなかには、科学的な知と宗教的な知のあいだの対立を調停しうるような知が見いだされる。そしてその知の行方はゾラやマラルメを介してプルーストやペギーにまで追いかけられる、というアイデアをえた。