表題番号:2019C-005 日付:2020/04/10
研究課題ドイツ語心態詞を含む音声における母語話者の発話と知覚
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 教授 生駒 美喜
研究成果概要
本研究は、研究者のこれまでの研究成果をふまえ、ドイツ語の母語話者による心態詞を含む発話の音声特徴を、発話と知覚の両面から明らかにすることを目的とし、実験的手法を用いて分析を行った。心態詞schonを含む文における1)確信2)留保付肯定3)反論の3つの発話意図の音声特徴を分析した。その結果、反論の発話は持続時間が長く、発話全体のピッチの平均値が低く、全体の振幅が大きく、アクセントのある母音の第一フォルマントの値が大きいという特徴が見られた。知覚実験の結果を基に正答率が高い音声データのみを対象に音響分析したところ、反論の発話において母音の第二フォルマントが確信の発話と比較して高いという結果が得られた。