表題番号:2018S-232 日付:2019/04/01
研究課題EMI(English Medium Instruction)プログラムにおける日本人大学生の学習アイデンティティ形成の構図について
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 国際学術院 国際教養学部 助手 畔上 絵里香
研究成果概要
本研究は、急展開している教授言語を英語とする(EMI)プログラムにおける日本人大学生の学習アイデンティティ形成とそれを取り巻く社会的コンテキストを把握することを目的とした。EMIプログラム実施校である早稲田大学国際教養学部を対象とし、学生58名へのアンケート調査と入学前合宿の参与観察を行った。本調査から、学生は英語力不足やプラクティス経験の少なさから劣等感を持ち、それを埋めるために規範となるモデルに倣うことが望ましいというソーシャルイマジナリーを持つことが判明した。このような構図が生まれるのは、新自由主義やネイティブ至上主義などのコンテキストがソーシャルイマジナリーを形成していると推測される。