表題番号:2018S-225 日付:2020/04/13
研究課題日本の国立病院の経営圧迫要因としてのボウモルのコスト病の計量分析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 商学部 講師 谷口 みゆき
研究成果概要

現在、国立病院の経営赤字が深刻な問題となっている。本研究では、国立病院への補助金の必要性について提言することを目的として、国立病院経営におけるボウモルのコスト病の存在を検証した。ボウモルのコスト病とは、技術革新による人件費抑制が見込めない産業分野において、社会全体が経済発展するにつれて赤字が拡大する経済構造上の問題のことである。一般に、医療機関はボウモルのコスト病の問題を抱えていると考えられる。本研究では、国立病院のデータを都道府県別に集計したデータを用いて、Bates and Santerre (2013)をベースにしたモデルを推計することで、ボウモルのコスト病の存在を検証した。