表題番号:2018S-207 日付:2019/04/08
研究課題異常細胞の抗原提示と正常上皮細胞による認識排除機構
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等研究所 講師 丸山 剛
研究成果概要

イヌの細胞であるMDCK細胞には4種の抗原提示関連膜タンパク質Epithelial antigen associated protein (ECA)が存在する。この内、ECA1が変異―正常細胞間シグナルに必須であることがわかった。さらに、受容体タンパク質としてECA1受容体(ECAR)を同定している。重要なことに、ECA1もしくはECARの細胞外ドメインのリコンビナントタンパク質は、変異細胞の排除を促進および抑制した。このことから、変異細胞側のECA1が上流に位置し、正常細胞側のECARにシグナルを受け渡していることが示唆された。変異細胞側のリガンドタンパク質の同定および正常細胞側の受容体の同定、この大きな2つの点について計画通りの進行状況である。