表題番号:2018S-205 日付:2019/02/22
研究課題ゾミアにおける狩猟採集民像の再構築:「ブンスーム日記」を手がかりとして
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 平山郁夫記念ボランティアセンター 講師 二文字屋 脩
研究成果概要

 本研究は、様々な少数民族が暮らすタイ北部で唯一の遊動狩猟採集民として知られるムラブリを事例に、東南アジア大陸部、とりわけ近年「ゾミア」と呼ばれる地域的枠組みにおける狩猟採集民の過去の姿を再構築することを目的とするものである。そこで本研究では、1960年代初めに組織された「ムラブリ学術探検隊」に同行したタイ人カメラマン兼ジャーナリストのブンスーム・サートラーパイが遺した日記を資料として用いるとともに、今日定住生活を送るムラブリの居住地にて実地調査を敢行し、森生まれ森育ちの第一世代である老人を対象にインタビュー調査を行うことで「ブンスーム日記」を検証した。