表題番号:2018S-175 日付:2019/04/07
研究課題アスリートのあがりやすさと内受容感覚の関係性
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 助教 平尾 貴大
(連携研究者) スポーツ科学学術院 教授 正木 宏明
(連携研究者) スポーツ科学研究科 博士課程3年 松橋 拓努
研究成果概要

内受容感覚とは、内臓を含めた身体内部の生理状態に対する感覚を指す。内受容感覚に対する注意制御能力は、不安低減と関係する。本研究では、質問紙法と空間ストループ課題における脳波測定を通して、内受容感覚とアスリートの「あがりやすさ」との関係を調べた。質問紙の回答結果から、不快な身体感覚に伴う苦痛を経験しない傾向にあるアスリートほど、スポーツ競技不安が低いことがわかった。また、脳波測定の結果、身体感覚と感情の関連性を強く感じるアスリートは、自身のパフォーマンスが他者に評価される際に、エラー評価に関する脳活動を増強させた。ネガティブな内受容感覚に関する個人差が「あがりやすさ」と関係すると示唆された。