表題番号:2018S-165
日付:2019/04/04
研究課題空間計量経済学と空間統計学の空間自己回帰モデルの扱いとその最尤推定量の性質の違い
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 人間科学学術院 人間科学部 | 准教授 | 力丸 佑紀 |
(連携研究者) | データサイエンスコンソーシアム | 理学博士 | 柴田 里程 |
- 研究成果概要
- d次元空間上の格子データに対し,拡張版同時空間自己回帰モデルを研究対象とした.これまで別々の分野としてほとんど交わらずに研究されてきた空間統計学と空間計量経済学の共通事項を整理したところ,空間統計学で研究が進んだ同時空間自己回帰モデルと空間計量経済学でよく用いられる空間ダービンモデルが元は同じルーツであることがわかった.そこで,両方のモデルを含むような拡張版同時空間自己回帰モデルを考案し,最尤法によるパラメータ推定の方法の検討を行った.Rikimaru and Shibata(2016)で提案されている近似尤度に項を加え,収縮率を修正することで本当の尤度に対する近似誤差の評価と一致性の証明をした.有効性については研究を進めている.