表題番号:2018S-163 日付:2019/03/18
研究課題肥満度が及ぼす末梢における耐寒能の性差のメカニズム解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 助教 丸井 朱里
研究成果概要

 末梢への局所寒冷刺激により局所末梢で観察される血管収縮後に発現する血管拡張反応は寒冷血管拡張反応と呼ばれ、耐寒性の一指標に用いられており、加齢、性別、基礎代謝量などの影響因子が報告されている。本研究では、肥満度が及ぼす末梢における耐寒能の性差のメカニズム解明を目的とし、寒冷血管拡張反応時における手指皮膚温と深部体温の反応パターンを解析した被験者は男子大学生39人、女子大学生48人とし、痩せ型と普通型の計4群とした。痩せ型の女性は痩せ型の男性よりも反応が低かった。このとき、痩せ型の女性は普通体型の女性よりも腋窩温度が低かったため、皮膚血管を収縮させることで体温を維持している可能性が示唆された。