表題番号:2018S-153 日付:2019/04/05
研究課題Brexit後のイギリス人移住者の動向とEU市民意識
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 社会科学部 准教授 鈴木 規子
研究成果概要
EU市民権が認めている域内自由移動や居住国での選挙参加の権利といったEUの恩恵を享受しているイギリス人たちが、EU離脱の結果にどのような影響を被っているのか明らかにするため、イギリス人移住者が多い仏南西部地方を3月に一週間訪問して聞き取り調査を行った。その結果、イギリス人移住者はいずれもBrexitの結果に非常に残念がっており、EU市民意識を抱いていた。そして、Brexit後もフランスに居住しつづけるうえで安心して生活するためフランス国籍申請者が増えており、そのため審査結果もずいぶん待たされていることが分かった。また、Brexitを目前に控えてフランス行政機関は、イギリス人を非EU市民として扱うように変わりつつあることも分かった。