表題番号:2018S-143 日付:2019/04/07
研究課題カーボンナノチューブ3次元電極を使用した硫黄正極シリコン負極全電池の作製
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院先進理工学研究科 助手 堀 圭佑
研究成果概要

 高エネルギー密度を有するS正極とSi負極の全電池の研究を実施している。SSiは高容量活物質として注目を集めているが、既往研究では電極全体に対する活物質の積載比率が低いという問題を抱える。ナノ構造を丁寧に制御することでCNT膜内に各々の活物質を高密度に担持し、電池性能を向上させている。また、Si負極へのLiの導入を簡易手法にて実施し、S-CNT正極とLixSi-CNT負極を組み合わせた全電池を作製した。本電池は可逆的な動作を確認し、また各種検討により現在のリチウム二次電池の数倍以上のエネルギー密度を実現している。高容量活物質(SおよびSi)とCNTを組み合わせる電池の有効性を示した一方で、サイクル寿命には課題が残る。