表題番号:2018S-140 日付:2019/02/01
研究課題内在性カンナビノイド受容体CB1によるミトコンドリア品質管理機構の解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 助手 片岡 孝介
(連携研究者) University of Bonn Professor Andreas Zimmer
(連携研究者) University of Bonn Researcher Andras Bilkei-Gorzo
研究成果概要
本研究では、加齢に伴い急速に記憶・学習能力が低下するカンナビノイド受容体CB1ノックアウトマウスを用いて、CB1が関与する記憶・学習能力の加齢変化のメカニズムを調べた。CB1は海馬神経細胞で機能不全ミトコンドリアの分解(マイトファジー)を促進することで細胞内のエネルギー恒常性を保っていると仮説を立てているため、マイトファジーに関連するタンパク質を生化学・細胞生物学的手法を用いて解析した。その結果、CB1は海馬の神経細胞でマイトファジーの引き金となるリン酸化ユビキチン量の増加に寄与していることが示唆されたが、詳しい分子メカニズムの解明までには至らなかった。本成果は、国内外の学会・シンポジウムにて発表した。