表題番号:2018S-139 日付:2019/03/18
研究課題上皮細胞に特徴的な微小管編成が構築されるしくみ
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 講師 戸谷 美夏
研究成果概要

上皮細胞は、臓器を構成する主要な成分であり、生体内で頂端―基底の極性をもつ。分化した上皮細胞では、微小管細胞骨格は、頂端―基底の軸に沿って規則正しく配向する。この特徴的な微小管編成は、上皮細胞が正しく機能するために重要であると考えられているが、編成構築のしくみについては、いまだ多くのことが分かっていない。本研究では、幹細胞領域と分化した細胞を同時に観察することが可能な、マウス小腸の上皮組織に着目した。絨毛に隣接して窪んだ、上皮幹細胞を含む領域(陰窩)と、分化した細胞から成る絨毛中央部に存在する細胞について、微小管編成を比較観察し、分化にともなう微小管編成の変化を調べた。