表題番号:2018S-136 日付:2019/03/18
研究課題上皮細胞集団の異なる2状態を表現可能な数理モデルの構築
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 助手 西川 星也
研究成果概要
多細胞生物において、細胞は一体となって組織を形成する形態(組織形態)だけではなく、時に自由に動き回る形態(運動形態)をとる。本研究では、こうした形態間の遷移を記述可能な数理モデルを構築し、細胞間の力学的な相互作用の寄与について明らかにすることを目的とし、2種類のアプローチを行った。実験データに基づくアプローチでは、孤立した状態の上皮細胞が複数の状態を有するという興味深いデータが得られた。既存の数理モデルを組み合わせるアプローチでは、運動形態を表現することに適した粒子モデルと、組織形態を表現することに適したvertexモデルとを数学的に自然な形で組み合わせることに成功した。