表題番号:2018S-133 日付:2019/04/11
研究課題高効率電動機の高速領域におけるトルク制御性能向上の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 近藤 圭一郎
研究成果概要

埋込磁石形永久磁石同期電動機(IPMSM)を,インバータ出力電圧振幅に制限が生じ,位相角のみが制御可能な1パルスモードで制御する際の,トルク制御系の設計法を明らかとした。まず,本方式の特徴を明らかにすべく,既存のトルクフィードバック制御方法の制御特性を,最近のIPMSMの弱め磁束制御方法との比較を行った結果,制御量であるトルクを直接的にフィードバックする点で,本方式には優位線があることがわかった。

 以上の方式について,フィードフォーワード項も踏まえ,1kWクラスIPMSMモデルで実験を行ったところ,今回の検討条件では,時定数8msまでの応答が実現できた。なおこの結果の一部は国際会議ECCE2019に投稿中である。