表題番号:2018S-112 日付:2019/02/01
研究課題インクジェット電気回路プリント技術を活用した紙流体チップの高機能化
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 准教授 松田 佑
研究成果概要
紙流体チップによる分析技術がWhitesidesらによって2007年に提案されて以降,同分野の研究が盛んに行われている.紙流体チップは,ろ紙上に流路パターンを形成し,この流路上で生化学分析を可能としたデバイスであり,特に「紙」である点から,安価,軽量の上,毛細管現象による試料流体の輸送が可能なため,ポンプなどによる送液機構が不要であるという利点がある.一方で,紙であることから実現可能な機能に大きな制限がある.本研究では,電気回路を紙流体チップに埋め込むことで,従来の紙流体チップでは実現が困難であった化学分析を可能とした.また電気回路の利用を実現したことで,今後多様な機能の実現可能性があると期待できる.