表題番号:2018S-083 日付:2019/04/08
研究課題陽極酸化法を用いた超撥水伝熱管による熱交換器の着霜抑制技術の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 助手 十川 悟
(連携研究者) 理工学術院基幹理工学部 教授 佐藤哲也
研究成果概要
現状の空調機や冷凍機では高温ガス除霜やヒーター除霜など大きなエネルギを投入し霜を融解させている.そこで申請者は,過去に陽極酸化法による表面処理とフッ素試薬により超撥水性を持たせた伝熱管を考案した.本研究課題では,基礎的データの取得のため, 2m/s,4m/s,6m/sでの流速で液体窒素を冷媒とした着霜試験を行い,着霜と流速との関係を見出すことを目的とし実験的研究を行った.その結果,非処理材に比べ処理材の着霜質量の方が減少した.一方,処理材では6m/s時,伝熱管側方の霜が剥がれて吹き飛び,後方へ再付着する現象が確認され,着霜質量が他の条件よりも高い結果となった.また,前方霜層厚さは処理材の方が厚くなる傾向が確認された.