表題番号:2018S-075 日付:2019/03/31
研究課題購買履歴・家庭内在庫データを用いたブランド選択分析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 商学部 准教授 加納 和子
研究成果概要

この研究では、まず購買及び家庭内在庫データを用い、ブランド選択を考慮しない1財の動学需要モデルに基づいた計量分析を行い、在庫が購買に対して強い説明力を持つ可能性を示した。しかしながら、個々の消費者の購買行動を観察すると、価格と在庫のみで説明が困難と考えられる例が多く存在した。こうした消費者行動を考慮するため、上記のモデルを拡張し、ブランド選択を考慮した動学需要モデルを念頭に、記述統計分析及び離散型選択モデルによる需要分析を行う準備を整えた。現在、購買選択におけるブランドの遷移過程と購買期間、在庫の記述統計的分析を行い、消費者の類型化を行っている。今後は、非購買を含めたMultinomial Logitモデルを用いた分析を完了する。