表題番号:2018S-043 日付:2019/03/28
研究課題2014年1月の教科用図書検定基準一部改正による歴史教科書内容の変化の把握と分析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 岡本 智周
研究成果概要
 本研究は、学校教科書の内容を検討し、教育的知識が表現する社会統合の論理を分析するものである。2014年1月に中学校社会科・高校地理歴史科・公民科の教科用図書検定基準が部分改定され、教科書において近現代の歴史的事象が扱われる際には、「通説的な見解がない」場合にはその旨が明示されるべきこと、「政府の統一的な見解」が存在する場合にはそれらに基づいた記述がなされるべきこと等が定められた。学校教科書はその後、修正・検定・採択が行われ、2017年度に新検定基準に依拠した改訂版が出揃ったことになる。本研究では、中学校・高校歴史教科書内容の改訂前後の変化を把握し、新検定基準が教育的知識に与えた影響を分析した。