表題番号:2018S-042 日付:2019/03/26
研究課題カタカナ語の読みにおける形態素の分解・統合プロセス
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 助手 吉原 将大
研究成果概要
複数の形態素からなる語(複合語や派生語)を読む際には,各形態素への分解と統合が行われると仮定される (e.g., keyword = key + word; Rastle et al., 2004)。また,分解・統合プロセスは語の意味に依存せず,形態情報のみに基づく可能性がある(e.g., Beyersmann et al., 2016)。先行研究はアルファベット言語を対象としていたが,本研究では日本語を対象に,複合語の分解・統合プロセスについて検討した。カタカナ語を刺激に用いた実験の結果は,日本語の読みにおいても,形態情報のみに基づいた分解・統合プロセスが存在していることを示唆していた。