表題番号:2018S-040 日付:2019/03/20
研究課題ケルン・ドミニコ会における知性論の伝統とマイスター・エックハルト
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 助手 若松 功一郎
研究成果概要

本年度の研究では、13世紀ドイツのドミニコ会思想家マイスター・エックハルト(Meister Eckhart)の思想を、ドイツドミニコ会、特にフライベルクのディートリヒ(Dietrich von Freiberg)における知性論の伝統を踏まえて再考する作業を進めた。ディートリヒの反トマス主義的知性論の内実を日本宗教学会第77回学術大会で発表するとともに、エックハルトにおけるディートリヒ受容を中央大学人文科学研究所主催公開研究会で報告し、この種の知性論がエックハルトの著作『パリ討論集』の中で存在類比の教説と関わりながら展開される様子を、中世哲学会研究大会第67回大会にて発表のうえ、同学会誌に論文として投稿した。