表題番号:2018S-036
日付:2019/02/03
研究課題アラビア哲学における医学的認識論の形成と発展
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 文学学術院 文化構想学部 | 講師 | 小村 優太 |
- 研究成果概要
- イブン・シーナー/アヴィセンナ『医学典範』第3部の特定部位の疾患、とりわけ脳の病気にかんする箇所を読解し、今後の研究の基盤となるため、日本語訳を作成した。またイブン・シーナー魂論諸著作における内的感覚論を論じている箇所を検討し、医学的記述と哲学的記述のあいだの関連を明らかにした。『医学典範』に対するギリシア・初期アラビア医学の影響関係についても基礎的事実を確認し、今後の研究の土台を固めた。またイブン・ルシュド/アヴェロエスの『魂について』の諸注釈を確認し、イブン・シーナーにおける魂論的記述との相違点を確かめ、比較検討を行った。