表題番号:2018S-022 日付:2019/04/08
研究課題フランス連帯solidarite概念の憲法上の位置付け-生存権の原理的考察
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 法学部 助手 塚林 美弥子
研究成果概要
本研究は、フランス1946年憲法前文で保障される「生存権」について、「連帯solidarité」概念を軸にその規範的意義を明らかにしようとするものである。2018年度は、憲法上その保障に与ることが必ずしも自明ではない「外国人」が社会保障制度から「脱落」している状況に関して連帯概念から再検討を行った。フランス社会において外国人、特に労働者たちがその一構成員として社会を下支えしているという明白な事実に依って、彼らが法的にも制度的にも「連帯」に包摂され得ること、つまり社会的な保護を受ける権利を享受し得ることを明らかにした。