表題番号:2018K-369 日付:2019/04/07
研究課題スポーツイベントが開催地に与える社会的影響の検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 教授 松岡 宏高
研究成果概要

本研究の目的は、スポーツイベントの開催地に生じる地域社会への影響を測定することである(*科研費基盤研究(C)(一般)に関連したもの)。本年度は、すでに開発したスポーツイベントの地域社会への影響を測定する尺度を再度検討し、改めて統計分析を行い、精査することを試みた。

 尺度開発に使用したデータは2017年に札幌市民に対して冬季アジア札幌大会の地域社会への影響についての回答を求めたものである。ポジティブな影響要因として、経済活性、文化的経験、イメージ向上、地域プライド、スポーツへの関心、ネガティブ要因として、交通・日常生活の妨害、安全面のリスク、浪費がそれぞれ設定された。再分析の結果、尺度モデルが改善され、収束的妥当性と弁別的妥当性、さらに概ね基準を満たすモデル適合度が確認された。