表題番号:2018K-364 日付:2019/04/08
研究課題舞踊家はいかにつくられるか-舞踊集団のエスノグラフィー-
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 教授 杉山 千鶴
研究成果概要

モダンダンスの舞踊作家である藤井公(1928-2008)・利子(1937- )夫妻を事例に、芸術舞踊の舞踊集団における舞踊家の育成について、筆者が1983~2008年に夫妻に師事した間に得られた資料を元に考察した。夫妻の主宰する藤井公・利子舞踊研究所と東京創作舞踊団の位置づけと関係性を明らかにし、門下生は実践面では夫妻の作品を教材に踊ることと創ることを学ぶ他、モダンダンスを研究する姿勢の必要性を学ぶことも考察された。特に後者に関しては、当該門下生が夫妻のもとから「自立」した後に自身の活動を展開していくことを考慮したものであると言える。「自立」後を視野に入れた育成を行っている点に特色が認められた。