表題番号:2018K-294 日付:2019/03/06
研究課題新型軽水炉燃料の冷却材喪失事故時ふるまい解析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院先進理工学研究科 准教授 山路 哲史
研究成果概要
福島事故後、原子炉事故時の安全性を向上する新型燃料の研究開発が急務となっており、本研究では、軽水炉燃料ふるまい解析コードFEMAXI-7の改良と解析により、改良ステンレス鋼(FeCrAl-ODS)被覆燃料と従来燃料の原子炉冷却材喪失事故(LOCA)時ふるまいの違いを明らかにした。原子力国際機関(IAEA)が、各国の燃料ふるまい解析コードを用いたFeCrAl-ODS被覆燃料のLOCA時のふるまい解析のベンチマークを実施し、研究者(早大)は日本を代表して同国際ベンチマークにも参加し、研究成果を共有した。通常運転時とLOCA時の両ケースの解析に成功したのは参加した5カ国のうち、米国と日本(早大)の2カ国のみで、日本の優れた研究力の発信にも貢献した。