表題番号:2018K-274 日付:2019/04/02
研究課題緩んだコラーゲンを特異的に検出できるペプチドの構造最適化
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 小出 隆規
(連携研究者) 先進理工学部 化学・生命化学科 大学院生 瀧田講
研究成果概要

コラーゲンの3重らせんが緩んだ部分にハイブリッド形成して結合するペプチド(cCMP)の構造最適化研究を実施した。従来型cCMPはペプチド同士での3重らせん形成に伴い自己集合する性質があったため、使用直前に加熱変性する必要があり、これが実用化における問題であった。本研究では、cCMPを構成するペプチド鎖への電荷の導入および主鎖構造への歪の導入により、この問題を解決しようとした。多数作成した改変分子の中から、コラーゲンへのハイブリッド能を維持しつつ、自己集合能が低減された分子が得られた。この最適化cCMPを用いて、in vitroで変性コラーゲンを検出できた。また、その感度は、抗コラーゲン抗体のそれに匹敵した。