表題番号:2018K-268
日付:2019/04/09
研究課題圧電アロステリーによるメカノトランスダクション:結合エネルギー解析による定量化
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 助手 | 大貫 隼 |
(連携研究者) | 早大・物理応物 | 教授 | 高野 光則 |
- 研究成果概要
- 筋収縮や細胞内物質輸送はミオシンとアクチン繊維から成るタンパク質複合体が駆動する。申請者らはこれまでミオシン、アクチンに力学的入力を与えると圧電的な分子内情報伝達(アロステリー)が生じることを明らかにし、これがミオシン-アクチン間結合制御および力発生をもたらす示唆を得た。本研究では、この静電応答が分子間結合に与える影響を解明するため、まず分子動力学計算により結合自由エネルギーに対する静電相互作用の寄与の定量化を試みた。結合自由エネルギーの定量化には今後さらなる調査が必要であるが、ポテンシャルエネルギー解析と結合領域解析から、静電相互作用が分子間結合の安定化に確かに寄与することが示された。