表題番号:2018K-265
日付:2019/03/13
研究課題マクロファージの多点刺激の情報処理機構の解明
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 安田 賢二 |
- 研究成果概要
本課題研究では、マクロファージの自他認識と貪食応答の機構を、従来の細胞膜の局所での応答、という観点ではなく「細胞全体としてどのように応答を選択するのか。また、受けた刺激は細胞に履歴を残すのか。」という、細胞の複数情報処理についての素朴な疑問として解明を目指した。ここでは、実際に、光ピンセット、あるいは、メカニカルマイクロマニピュレーターを用いて、マクロファージの特定の1点に連続して貪食を繰り返させることで、貪食がどのような変化をするのかを測定した。その結果は、貪食現象が単なる細胞膜の局所応答機構のみでは説明できるものではなく、従来の報告にはない細胞全体としての情報共有機構の存在を示唆するものであった。