表題番号:2018K-263
日付:2019/04/06
研究課題重力崩壊型超新星爆発研究のための多次元輻射流体コードの一般相対論化
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 山田 章一 |
- 研究成果概要
今年度は、第一原理的に重力崩壊型超新星爆発シミュレーションを行うための数値計算
コードの改良を中心に研究を進めた。まず、親星の自転を考慮した軸対称2次元での第1
原理シミュレーションを京コンピューターで行った。また、ニュートリノと物質との運動
量のやり取りの扱いに改良を行い、原始中性子星の固有運動を正確に捉えることができる
ようにした。さらに、ニュートリノと軽元素との相互作用を新たに取り込んだ。一方、定
常解を用いた線形解析により、原始中性子星の振動が降着流の不安定性を助長し、爆発を
助けることを明らかした。この他、原始中性子星付近でfast flavor conversionと呼ばれ
るニュートリノ集団振動が起こりうるかどうかを調べるため線形解析を行い、否定的な結
果を得た。