表題番号:2018K-259 日付:2019/03/30
研究課題相対論的重力系における重力波と修正重力理論の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 前田 恵一
研究成果概要
2015年9月の重力波の発見により本格的に始まった重力波天文学においては、相対論的力学系からの重力波の理論的な解析が重要な役割を担っている。本研究では階層的三体系における重力波について解析を行った。階層的三体系はより近くを回る連星(内連星)と第3の天体が連星系(外連星)をなす系である。その系に特徴的な古在・リドフ振動は、内連星および外連星のそれぞれの回転面のなす角と内連星の離心率の間の振動である。本研究では、離心率が大きくなったときにより多くの重力波を放出し、近星点移動の累積変化曲線が大きく曲がることを明らかにした。この変化が観測されれば、一般相対性理論のさらなる検証を与えることになる。