表題番号:2018K-236 日付:2019/02/11
研究課題発熱粒子の充填層内壁面熱伝達の実験的評価と次元解析に基づく一般化
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 中垣 隆雄
研究成果概要
種子島島内のゼオライトを用いた未利用熱蓄熱輸送システムにおける出熱装置として,水蒸気吸着熱を利用したゼオライトボイラが考案されている.内部の伝熱過程の支配因子の1つに粒子と管壁間の熱伝達が挙げられるが,従来までの伝熱モデルでは発熱を仮定しておらず,発熱により変化するとの報告もある.そこで本研究では,ゼオライトボイラを模擬した充填層反応器により発熱下における温度変化を非定常で計測すると共に,従来までの伝熱モデルを組み込んだ数値解析を実施した.その結果,数値解析結果は実験結果の温度履歴を概ね模擬できたことから,従来までの伝熱モデルはゼオライトボイラに適用可能であることが明らかになった.