表題番号:2018K-235 日付:2019/05/07
研究課題螺旋折絆創膏の設計手法に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 宮下 朋之
(連携研究者) 理工学術院 助教 三浦智
(連携研究者) 理工学術院 准教授 パルケ・ビクター
研究成果概要

近年,内視鏡下外科手術は低侵襲な治療方法として,身体に設置したトロッカーを介した内視鏡の視野下で,体内組織の治療やその後処置(組織接着,止血,癒着防止等)を行う.通常の開腹手術では,可吸収性のシート剤を貼付することで簡便な後処置を行うことが多い.しかし,内視鏡下外科手術ではトロッカー内部の弁や作業空間の狭さから,シート剤を対象患部に送達するには工夫が求められる.

本研究では,折り畳みによる体内貼付シートの収納を検討し,優れた収納性と展開性を持つ内視鏡下外科手術での利用法を提案することを目的とした.

展開実験により、 螺旋折りを施す膜面の角数,収納した際の相対高さ,アプリケータの筒から展開部までの突出し長さを設計変数として実験計画法を実施した.得られた実験点に対して 625[mm2 ]1250[mm2]1875[mm2]の3種類の面積でそれぞれ3回の実験を行い,その平均を元に最適化を実施した.目的関数は収納体積,収納可能面積(筒の内径に収納できる面積の最大値),展開率,引張力,総突出し長さ(突出し長さと脚長を合わせた長さ) とした.