表題番号:2018K-230 日付:2019/02/03
研究課題橋梁用高性能鋼SBHSの曲げ加工部のシャルピー吸収エネルギーの評価
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 小野 潔
(連携研究者) 建設工学専攻 修士2年 北爪大貴
研究成果概要

申請者の既往の研究で,橋梁用の高性能鋼であるSBHSはシャルピー吸収エネルギーが非常に高いということが判明している.本研究では,SBHS400を対象に,曲げ半径R5t(t:板厚)で曲げ加工し,ひずみ時効の影響を考慮するため,曲げ加工の約6ヶ月後にシャルピー吸収エネルギーの測定を行った.その結果,SBHS400では,曲げ半径R5tという厳しい曲げ加工の条件下であっても,JISのシャルピー吸収エネルギーの規定値に対して十分余裕があることが判明した.この結果は,SBHSを用いることで,角溶の接部を無くして曲げ加工とした,地震に強い新しい構造の実現の可能性を示すものとなった.