表題番号:2018K-215
日付:2019/03/27
研究課題高熱伝導性基板上の非線形温度場による高出力熱電変換技術の創出
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 基幹理工学部 | 教授 | 渡邉 孝信 |
(連携研究者) | ナノ・ライフ創新研究機構 | 次席研究員 | 富田 基裕 |
(連携研究者) | ナノ・ライフ創新研究機構 | 次席研究員 | 詹 天卓 |
- 研究成果概要
高い熱伝導性を有する基板上に、空洞を開けずに作製できる新方式の微小熱電発電素子の開発を進めた。基板上に局所的に熱を注入した際に、注入口近傍の約数百ナノメートルの範囲に生じる非線形の急峻温度場を用いる本熱電素子では、熱電変換材料であるシリコンの長さを短くするほど熱起電圧が高くなる現象が観測されている。本研究では、このメカニズムを明らかにするため、非線形な温度分布下で発現するとされるベネディクス効果の可能性、ならびにフォノン・ドラッグ熱起電力の可能性を検討した。また、同熱電素子のコンパクトな等価回路モデルを考案し、微細化による発電パワー密度の向上の限界を調査した。