表題番号:2018K-196 日付:2019/04/04
研究課題水素気液二相流のボイド率計測技術の確立と流動特性の解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 佐藤 哲也
研究成果概要
早稲田大学ではJAXAと連携し、液体水素を燃料とする極超音速用予冷ターボジェットの研究を行っている。液体水素は配管内で気液二相流状態となるが、流動や熱物性に関する知見は少ない。そこで本研究では、極低温流体に適用可能な高精度なボイド率測定技術を開発し、6.5%の精度でボイド率計測が可能であることを示した。また、これまでにほとんど明らかにされてこなかった沸騰水素のボイド率とクオリティの関係について実験的に整理し、既存モデルの組み合わせで4%の精度で相互に換算可能であることを示した。流動様式については気泡流から間欠流、間欠流から環状流への遷移条件に着目し、予測モデルを構築することに成功した。