表題番号:2018K-191 日付:2019/04/07
研究課題エリア収音と敵対的生成ネットワークを用いた多様な雑音に頑健な音声強調
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 准教授 小川 哲司
(連携研究者) 早稲田大学 基幹理工学部 情報通信学科 講師 俵 直弘
研究成果概要

エリア収音により生じた非線形歪を敵対的デノイジングオートエンコーダ (ADAE) により補正するポストフィルタ法を提案した.エリア収音は時間周波数マスキングに基づき目的音と妨害音を高精度に分離可能な技術であるが,非線形信号処理特有の不快な歪が発生するという問題がある.そこで,単チャネル音源強調において有効なADAEを用いて非線形歪を低減することを試みたところ,音質改善に有効であることが示された.また,分離処理前の観測信号や雑音情報をADAEの補助入力として用いるnoise-aware学習の枠組みを導入することで,強調信号の更なる品質改善が得られた.