表題番号:2018K-190 日付:2019/03/18
研究課題会話システムのプロトコルとアーキテクチャに関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 小林 哲則
研究成果概要
 我々が提案する音声会話の4階層プロトコルのうち,参与構造形成層,メッセージ送信層の機能実現法を検討した。
 参与構造形成層では,参与構造形成のためのシステムの行動を,センサー情報からEnd-to-Endで決める手法を検討した。発話や視線の認識を副タスクとするマルチタスクNeural Networksを導入することで,従来のルールに基づく方法に比べ,精度を30ポイント以上向上できた。
 メッセージ送信層では,段落内における各文の重要度をBERTに基づく解析結果を用いて求め,これに応じて文間の「間」を静的に制御するする手法を提案した。一対比較によるプリファレンス評価において,本手法導入後のシステムは,導入以前に対し,77%という極めて高い値を達成した。