表題番号:2018K-186 日付:2019/11/13
研究課題細く長い優良企業の製品開発戦略
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 大学院経営管理研究科 教授 長内 厚
(連携研究者) 法政大学 教授 加藤寛之
(連携研究者) 国士舘大学 教授 水野由香里
研究成果概要
 本研究は、これまで残存者利益として語られてきた、市場が縮小し限定的ではあるが、確実な少量のニーズがあり、そうした限定的な市場において支配的な地位を占め、高い収益性を占めている企業のイノベーションについて分析するものである。従来の残存者利益の議論では、企業は市場における独占・寡占の理論によって価格が上昇し、高い収益性が得られると考えられてきたが、そうした長い歴史を持つニッチな企業が単に従来と同じ財やサービスを市場に提供し続けているわけではなく、そこにもなにかしらのイノベーションがあるだろうとの仮定の下で、ニッチ市場における企業のイノベーションの特徴について分析することを試みた。当該研究年度では2名の連携研究者との企業調査を行い、分析のためのデータ収集を行ったが、学会発表、論文執筆などについては更なる調査を重ねた後に検討を行う予定である。