表題番号:2018K-183 日付:2019/03/25
研究課題企業の戦略不全が会計情報に及ぼす影響の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 大学院経営管理研究科 教授 清水 信匡
研究成果概要
前年度の特定課題研究で、企業がリアクター特性をもつと、どのような会計行動を引き起こすのか、ということをアンケート調査の回答データを用いて探索的に分析した。分析の結果、企業がリアクター特性をもつと、報告利益管理を起こすことが多くなり、予算にもとづかない業績予想をするようになるという事実を発見した。そして、本年度は、アンケート調査の回答と財務データを組み合わせて、リアクター特性を有する企業が報告利益管理を行うかどうかについて分析をした。その結果、リアクター特性が強まることと利益増加型の報告利益管理を行うこととの間に有意な正の相関が存在することが判明した。