表題番号:2018K-180 日付:2019/02/06
研究課題健康寿命と平均要介護期間の算定方法に係る考察およびそれらの将来推計
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 大学院会計研究科 教授 大塚 忠義
研究成果概要

 超高齢化社会を迎えるなか、高齢者が健康状態を維持しつつ天寿を全うできるのか、それとも不健康な状態で延命するのか、関心が高まっている。健康寿命は健康状態の維持を示す代表的な指標であり、その延伸が目標として掲げられている。

 本研究では、国立社会保障・人口問題研究所の将来人口推計を活用して健康寿命および要介護者数の将来推定を行った。その結果、健康寿命の延びは平均寿命の進展より小さいことが認められた。また、2065年の要介護者数は男性610万人、女性915万人と2015年の要介護者数の男性でおよそ3倍、女性は2倍になると推計された。このことから、超高齢化社会とは、健常者より要介護者の方が多い社会となる恐れがある。