表題番号:2018K-179 日付:2019/04/07
研究課題上場会社等の不実開示に関する民事責任の再定義
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 商学部 教授 和田 宗久
研究成果概要
 本研究は、金融商品取引法21条の2に代表される法人たる会社の不実開示責任(民事責任)に関連する制度の主たる機能について、「1.不実開示の抑止」、「2.不実開示がなされた場合に投資家に生じた経済的損失の塡補を通じた、証券市場の信頼性の確保・向上」にあるのではないかという仮説に基づき、とりわけ「1」の機能の実効性をより大きくするための施策についての研究を行うものである。2018年度は、「不実開示の抑止」ということを考えていくうえで、個人としての役員、証券取引所、元引受証券会社、監査法人等の責任のあり方や、それら主体の責任と法人としての会社の責任との関連性について研究を行った。